疑義照会とは、処方箋の内容に疑問や不明点があるときに
薬剤師が処方医に確認を行うことです。
患者さんの安全を守るために欠かせない大切な業務ですが
現場では様々なドラマが起きています。
今回は現役管理薬剤師として実際に経験した
疑義照会あるある(?)5選をお届けします。
「あるある」とは言いましたが、頻繁に起きるわけではありません。
でもたま〜に遭遇するこれらのエピソード、
薬剤師の方には共感していただけるのではないでしょうか。
一般の方には薬局の裏側を少し覗いていただければと思います。
あるある①:保留中に「あっ、違う!」
疑義照会のためクリニックに電話をかけ、
👩「先生に確認しますのでお待ちください」と保留にされる。保留音を聞きながら改めて薬歴と処方箋を見直していたら…
「あっ、違う!これ大丈夫だ」
処方が正しくて自分の確認ミスだったと気づいたが続く保留音。
この時の気まずさといったら。怒られないかな…とドキドキしながら電話に出られるのを待つ。
👩「そのままで大丈夫だそうです」
🙇♂️「そうですよね、すみません、私の確認不足でした」
数回やらかした経験がありますが、この恥ずかしさは何度経験しても慣れません。
薬剤師あるあるではないでしょうか。
あるある②:薬剤部の歳下薬剤師のタメ口対応
総合病院への疑義照会では薬剤部に繋げられることがよくあります。
事務員さんより同じ薬剤師同士なのでスムーズに話が進むかと思いきや…
明らかに歳下と思われる薬剤師に
👨⚕️「あ〜はいはい了解、それで対応しといてくれたらいいよ。よろしく〜」
「いやっ!ツレかてっ!!」
どう考えても年下の薬剤師にタメ口で軽いノリの対応
いや、年下とか上とか関係ないですよね。社外の方には敬語が基本。
これは完全に私の独断と偏見ですが
〜病院薬剤師、調剤薬局薬剤師を下に見てる説〜
もちろんたいていはきちんと敬語で対応して頂けますがたま〜に遭遇するんですよね。
あるある③:「門前薬局に行くように言ってください」
供給不安定で在庫がない薬の代替品への変更。医師も理解があり多くの場合は変更して頂けます。でもごく稀に
👩⚕️「うちはそういった対応はしていないです。
門前薬局には在庫あるからそっちに行くように患者さんに伝えてください」
え?まじですか…
患者さんはすでにうちの薬局に来てるんですけど。
このご時世にその対応ですか?
供給不安定は薬局側の問題ではなくメーカーや流通の問題なのですが
理解してもらえないことも。
「変更して頂けませんでした。医師から〇〇薬局に行ってくださいと…」
すると患者さんまでなんだか申し訳ないです、みたいに言われ…
現場の薬剤師としてはできる限り患者さんの負担を減らしたいのですが
こればかりはどうにもなりません。
あるある④:抗生剤を出してくれと引かない患者
風邪でかかられた患者さんへの服薬指導の終わりがけに
🧑「あれ?抗生剤出てないの?早く治したいから先生に言ってよ!」と
患者さんから強いご要望。
👨⚕️「おそらく抗生剤は必要ないという医師の判断だと思いますけど」
🧑「いやそうかもしれないけどせっかく病院まで来たのに!これならドラッグストアで良かったじゃない!いいから確認して!!」
気持ちはわかります。でも疑義照会は
処方内容の確認が目的であって
患者さんのご要望をそのまま医師に伝える
代理人ではないのですが…
それでも患者さんは引き下がらないので
やむなく照会してみると
👩⚕️「今の状態なら抗生剤は必要ないから出しません」
案の定の返答。
恐る恐る患者さんにお伝えすると
🧑「はぁ?ヤブ医者だな!薬局も何のためにあるんだ!」
お気持ちはわかりますが…
抗生剤を飲めば早く治る、日本が抗生剤大国である所以ですね
抗生剤を出さないだけでヤブ医者認定!これもあるあるですね
あるある⑤:「先生は只今手術中です」
総合病院への疑義照会で遭遇するやつですね。
🧑⚕️「処方医の〇〇先生の処方なんですが」
👩「〇〇先生は只今手術中でして…
終わり次第こちらから折り返します」
手術中…何時間かかるんだろう。
患者さんに説明し、一旦帰っていただき
返事が来たら連絡して再来局して頂く対応に。
診察が終わった後に買い物などで
どこかに寄ってから来局される患者さん。
薬局到着がお昼を過ぎていたりすると
処方医が手術や午前診察のみで帰宅していたり。
誰が悪いとかないのでご理解いただくしかないのですが
ほんの1〜2時間のことで1日がかりの疑義照会に
疑義照会、今日も頑張ります
あるある…でしたか?私以外に一人でも共感して頂ける薬剤師がいたら幸いです。
今日も日本のどこかで薬剤師が疑義照会をしています。時に理不尽なこともありますが、患者さんのために今日も電話をかけ続けます。

