実況中継!ジェネリック医薬品を選ぼう!現役薬剤師が本音で解説します

薬の話

以前と比べてジェネリック医薬品(後発医薬品)への抵抗感を示す患者さんは年々減ってきています。最近はむしろ「ジェネリックにしてください」と積極的に希望される方の方が多いくらいです。

ただ一定数の患者さんがジェネリックを拒否されることも事実です。今回は現役薬剤師として、ジェネリックの基本から拒否される理由・選定療養制度まで本音でお伝えします。

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(新薬)の特許期間が終了した後に製造・販売される医薬品のことです。

先発品との主な違い:
✅ 有効成分:先発品と同じ成分を同じ量含む
✅ 効果・安全性:生物学的同等性試験で先発品と同等であることが確認されている
⚠️ 添加物:色・形・味・においが異なる場合がある
⚠️ 価格:先発品より安い(開発コストがかからないため)

効果は同じでも100%同一ではない:
生物学的同等性試験のデータによると、ジェネリックと先発品の血中濃度の差は平均4〜5%程度とされています。つまり効果はほぼ同等ですが、完全に同一ではないことを知っておくことも大切です。

また添加物の違いによりアレルギー反応が起きることがまれにあります。気になる症状が出た場合は薬剤師に相談してください。

【理由①:変えたら効きが悪くなった】
現場でよく聞く理由です。前述の通り効果はほぼ同等ですが、4〜5%の差が影響していることもあります。また「薬が変わった」という心理的な影響(プラセボ効果の逆)も否定できません。

【理由②:飲んだら気分が悪くなった】
添加物の違いによる副作用やアレルギー反応の可能性があります。このケースは無理にジェネリックを勧めず、先発品に戻すことも選択肢です。

【理由③:使用感が悪い(外用薬)】
貼り薬がはがれやすい・塗り薬がべたつくなど、外用薬では使用感の差が出やすいです。このケースは事前に説明した上で選んでもらうことが大切です。

【理由④:ほとんど値段が変わらなかった】
薬によっては先発品とジェネリックの差が数十円程度のこともあります。「それなら先発品でいい」と思う気持ちもわかります。

【理由⑤:高い方がいい(ブランド志向)】
「高い薬の方がよく効く」というイメージを持つ方がいます。製造コストと効果は必ずしも比例しないのですが、このような価値観を持つ患者さんに無理強いする必要はないと思っています。

現在、ジェネリックがある薬で患者さんが先発品を希望する場合、「選定療養」として追加料金が発生します。

選定療養制度のポイント:
✅ ジェネリックがある先発品を希望する場合に追加負担が発生
✅ 以前は医療費がゼロの小児・障害者の方も先発品を選ぶ方がいたが、この制度導入後はジェネリックに変える方が増えた
✅ 医師が医学的に先発品が必要と判断した場合は追加負担なし

【基本的にジェネリックを勧めます】
効果が同じなら安い方が患者さんにとって損がないと思うからです。またジェネリックの方が錠剤が小さい・口の中で溶けるOD錠など飲みやすい製剤があることも多いです。

正直なところ、薬局側としてはジェネリックの使用割合に応じた加算があったり在庫管理の面でもメリットがあることも事実です。

【勧めない方がいいケースもある】
主に外用薬です。貼り薬がはがれやすい・塗り薬がべたつくなど使用感に差が出やすいため、事前に説明した上で選んでもらうようにしています。

【供給不安定問題について】
ジェネリックの供給不安定問題はいまだに頭を抱えることが多いです。ただ先発品でも同様の問題が起きることがあるため、複数のジェネリックメーカーの中から選んでいくしかないというのが現状です。

AGとは、先発品メーカーが製造を許可したジェネリック医薬品のことです。通常のジェネリックと何が違うかというと:

✅ 有効成分が同じ(これは通常のジェネリックも同じ)
✅ 添加物も先発品と同じ
✅ 製造方法も先発品と同じ

つまりAGは「名前だけ違う先発品」といっても過言ではありません。価格は通常のジェネリックと同程度で先発品より安いため、ジェネリックに抵抗感がある方にはAGが選択肢になります。

どうしてもジェネリックに抵抗感がある場合は、薬を受け取る際に「この薬のAGはありますか?」と薬剤師に聞いてみてください。全ての薬にAGがあるわけではありませんが、AGがあれば安心してジェネリックを選ぶ一歩になるかもしれません。

ジェネリックに不安を感じている方へ伝えたいのは「まず試してみてください」ということです。

試してみてやはり先発品の方が良かったということであれば、次回来局時に希望すれば先発品に戻すこともできます。一度試してみる価値は十分あると思います。

ジェネリック医薬品は効果・安全性ともに先発品と同等であることが確認されています。上手に活用することで医療費の節約につながります。

先発品・ジェネリック・AG、選択肢は色々あります。大切なのはあなたに合った薬を選ぶことです。こんなことなら早く変えておけば良かった、と言われることもあります。気になる方は一度薬剤師に相談してみてください。

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