口内炎はなぜできる?種類・原因・市販薬の選び方を薬剤師が解説

病気・症状の話

📋 この記事でわかること
口内炎の種類と原因・なぜできやすい人がいるのか
市販薬の種類(塗る・貼る・うがい)と使い分け
薬剤師が個人的におすすめする貼るタイプの理由
口内炎を早く治すためにできること
2週間以上治らない口内炎は要注意

口内炎ができると、食事のたびにしみる・痛い…本当につらいですよね。

実は私自身、口内炎ができやすいタイプです。疲れたとき・睡眠不足のとき・胃腸の調子が悪いときに、決まってできてしまいます。そのぶん、市販薬もいろいろ試してきました。

口内炎は多くの方が経験する身近なトラブルですが、「なぜできるのか」「どの薬を使えばいいのか」は意外と知られていません。この記事では、口内炎の種類・原因・市販薬の選び方を、口内炎ができやすい薬剤師の実体験も交えてお伝えします。

口内炎の種類と原因

口内炎にはいくつかの種類があり、それぞれ原因が異なります。

【① アフタ性口内炎(最も多い)】
白い潰瘍が1〜数個できるタイプ。縁が赤く、触ると痛みがあります。原因はストレス・疲労・睡眠不足・栄養不足(ビタミンB群の不足など)・免疫力低下とされています。はっきりした原因が一つに特定されないことも多いです。

【② カタル性口内炎】
粘膜全体が赤く腫れるタイプ。口の中を噛んでしまった・義歯で傷ついた・熱いものでやけどしたなど、物理的な刺激や細菌感染が原因になります。

【③ ウイルス性口内炎(ヘルペス性など)】
単純ヘルペスウイルスによる口内炎です。水ぶくれが複数できて破れ、潰瘍になります。発熱を伴うこともあり、感染力があります。

【④ カンジダ性口内炎】
カンジダ菌(真菌)による口内炎です。白いカード状の膜が口腔内に広がります。抗生物質の長期使用・免疫力低下・高齢者に多いです。

💡 口内炎の約9割はアフタ性口内炎です。ただしウイルス性・カンジダ性の場合はステロイド薬の使用が逆効果になることがあるため、「いつもと様子が違う」と感じたら薬剤師・医師に相談してください。

Ph.そら
Ph.そら

私が口内炎ができやすいのは、疲れているときや胃腸の調子が悪いときです。体のどこかに負担がかかっているサインとして受け取るようにしています。口内炎ができたら「休め」という体のサインかもしれません。

市販薬の種類と使い分け

口内炎の市販薬は大きく3つのタイプに分かれます。

① 塗るタイプ(軟膏・ゲル)

代表薬:大正口内炎軟膏・アフタガード・デンタルクリームなど
有効成分:トリアムシノロンアセトニド(ステロイド)・アズレンスルホン酸ナトリウムなど

広い範囲に塗れるのがメリットです。ただし唾液で流れやすく、塗った直後は少し不快感を感じる方もいます。また指で塗る際に患部に触れるため、痛みを感じやすい点もあります。

② 貼るタイプ(口腔用貼付剤)

代表薬:アフタッチA(佐藤製薬)など
有効成分:トリアムシノロンアセトニド(ステロイド)

白い面を患部に3秒ほど押さえるだけで貼り付きます。唾液で膨潤して薄い層になり、患部を被覆保護しながら有効成分をじっくり浸透させます。

【貼るタイプのメリット】
・唾液で流れにくく、長時間患部に留まる
・患部を物理的に保護するため、食事や会話のたびの接触痛が和らぐ
・塗り薬のような不快感がない
・時間が経つと自然に溶けるので取り出す必要がない

【貼るタイプのデメリット】
・舌の裏・奥の方など、場所によっては貼りにくい・貼り付きにくい
・患部が唾液で濡れているとうまく付着しない(貼る前にガーゼで軽く拭くと◎)
・1か所の口内炎向き(複数か所や広範囲には向かない)

③ うがい薬タイプ

代表薬:アズレンうがい液・ハチアズレなど
有効成分:アズレンスルホン酸ナトリウム(抗炎症・粘膜修復)

患部が複数ある・奥の方にある場合に向いています。うがいで口全体に作用するため、広範囲の口内炎に便利です。軟膏や貼付剤が使いにくい場所の口内炎にも対応できます。

Ph.そら
Ph.そら

私が個人的に最もおすすめしたいのは「貼るタイプ」です。塗り薬のような不快感がなく、患部をしっかり保護してくれるので食事中の痛みも和らぎます。場所によって貼りにくいのが唯一の難点ですが、慣れれば使いやすいです。ぜひ一度試してみてください。

口内炎を早く治すためにできること

✅ 十分な睡眠・休養をとる
疲労・睡眠不足は口内炎の大きな原因です。まず休むことが最優先です。

✅ ビタミンB群を意識して摂る
ビタミンB2・B6は口腔粘膜の健康維持に関わります。レバー・卵・納豆・バナナなどに豊富に含まれます。市販のビタミンB群サプリメントも活用できます。

✅ 刺激物を避ける
辛いもの・酸っぱいもの・硬いものは患部を刺激して悪化させます。口内炎ができている間は控えましょう。

✅ 口の中を清潔に保つ
歯磨きを丁寧に行い、口腔内の細菌を減らすことが回復を早めます。

✅ ストレスを減らす
ストレスは免疫力を低下させ、口内炎ができやすくなります。できる範囲でストレスを解消する工夫を。

💡 口内炎は一般的に1〜2週間で自然に治ります。市販薬は治癒を促し、痛みを和らげるためのサポートです。

Ph.そら
Ph.そら

口内炎ができたとき、私はまずビタミンB群のサプリメントを飲み始めます。食事だけで必要量を補うのは難しい場合もあるので、サプリを上手に活用するのも一つの方法です。

2週間以上治らない口内炎は要注意

通常の口内炎は1〜2週間で自然に治ります。以下のような場合は口腔外科・耳鼻科・内科への受診をおすすめします。

⚠️ こんな口内炎は要注意:
・2週間以上経っても治らない
・だんだん大きくなっている
・しこりや硬さを感じる
・出血がある
・口内炎が何か所も同時にできる
・発熱を伴っている

これらは口腔がん・ベーチェット病・手足口病・ヘルペス感染など、別の疾患のサインである可能性があります。特に「2週間以上治らない口内炎」は口腔がんの初期症状として現れることがあるため、自己判断せず受診してください。

Ph.そら
Ph.そら

「いつもの口内炎と違う気がする」という直感は大切にしてください。なかなか治らない・形が変わってきたなど、少しでも気になることがあれば市販薬で様子を見るのではなく、受診することをおすすめします。

まとめ

✅ 口内炎の約9割はアフタ性口内炎。原因はストレス・疲労・睡眠不足・栄養不足
✅ 市販薬は塗るタイプ・貼るタイプ・うがい薬タイプの3種類
✅ 貼るタイプは患部を保護しながら長時間留まり、食事中の痛みも和らぐのでおすすめ
✅ 睡眠・ビタミンB群・口腔内の清潔が回復を早める
✅ 2週間以上治らない・大きくなる・しこりがある場合は受診を

Ph.そら
Ph.そら

口内炎ができやすい方は、体が疲れているサインかもしれません。市販薬で痛みを和らげながら、しっかり休むことを大切にしてください。薬の選び方で迷ったときは、ぜひ薬局の薬剤師に相談してください。

【参考文献・出典】
・アフタッチA 製品情報(佐藤製薬株式会社)
・アフタッチ口腔用貼付剤25μg 電子添文(アルフレッサファーマ株式会社)
・口腔粘膜疾患(日本口腔外科学会)

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